姿を現した「スマート・アプライアンス」、日本家電に危機感はあるか :日本経済新聞
CESではスマートTVの試作品も展示された(米ラスベガス)
CESではスマートTVの試作品も展示された(米ラスベガス)
ところで、スマートTVは一体どのような姿をして、どんな機能を持ち、それをユーザーはどう操るのか。
今年のショーでは多くの試作品が展示され、タブレット端末やスマホをリモコンとしてスマートTVを操作したり、各機器間で自在にコンテンツをやりとりしたりするデモンストレーションも行われたようだ。
■スマホ、タブレットでテレビを制御
「私の目に留まったのは『(米投資銀行のアナリスト)Munster氏は、このテレビでは"Siri"をサポートし、音声でテレビを制御できるようになると考えている。さらにMunster氏の予想では、iCloudの統合に加えてiPhoneやiPadからも制御できるようになる』というくだりである。"Siri"とは米アップルが新型のiPhone4Sで実用化した音声認識技術のことだ。ここで語られていることは、私が常々、スマートTVの要件として、示し続けているものと等価であるからだ」
「前回、私は、スマートTVのリモコンに流用されるべきスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)とタブレット端末で出遅れ、その出遅れを取り戻せないかもしれない米マイクロソフト(MS)の『身ぶり手ぶりで画面を操作できる"Kinect"技術』のニュースを紹介して、これこそ、MSが提案してくだろうスマートTVの操作法だと考えていると述べた」
「スマートTVのリモコンに使われるべきスマホとタブレット端末で、他社を何歩もリードしているアップルが、iPhoneやiPadをスマートTVに統合してくることは、当然のことである。さらに、iPhoneに搭載している優れた自然言語処理アプリである"Siri"を利用しない手はない」
(第15回 カギ握るコンテンツの「断片供給」と「小口課金」)
■アンドロイド端末と通信する白物家電
「白物家電などあらゆる機器をアンドロイド搭載端末と通信できるようにする『アンドロイド@ホーム』と呼ぶ取り組みを表明済みだ。家電などを遠隔操作できるほか、消費電力データなどもやり取りできる。将来は『洗濯が終わった』と、ミニブログ『ツイッター』などで知らせてくれる洗濯機も開発できる。豊富な家電製品を持つ日本勢と協力したい」
(第16回 「スマート家電」の時代がやってくる、グーグル、ラーゲリン氏へのインタビュー記事引用部分)
今回のショーでは、スマートTVや新しいスマホの報道の陰に隠れて、日本語の報道では注目されていない発表もあった。「注目されていない」ということは、逆にいえば日本の家電産業が未開拓の分野であり、ニッポン家電の危機を象徴しているともいえる。
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