Category[ 農業機械・道具など ] - 10代目、農業に挑戦します。
これから新潟の週間予報は太陽なし! 曇!雨!雪!
そのうち雪だるまラッシュ!!となります。 ・・・ガタガタブルブル。
ネギの収穫作業は出来るだけ雨の降っていない日・降っていない時間帯を
狙って行います。 なぜなら雨だとネギが泥で汚れるから。
泥まみれのネギは皮剥き作業時に一本一本丁寧に泥を拭いてやらねばならず、
非常に作業効率が落ちるのですよ。 (つまり、人件費がかさみます。汗)
なので天気が落ち着いた日には「ここが勝負!」とばかりに採れるだけネギを収穫します。
雨上がりの畑は地面がぬかるむ為に軽トラックが入れません。
なのでコンバインを改造した運搬車で
畑の外に待機している軽トラックまでネギを運び出します。
更にこの時、ネギマキマキ(ネギを収穫する為のネット)の数が限られている為、
石井農園では米袋を代用の収穫道具として活用しております。
一度マキマキの上にネギをまとめた後、ネットを丸めてネギを米袋に差し込み
マキマキだけをすぽんと抜き取ります。 これでマキマキの数が限られていても
沢山のネギを収穫して運びだす事が出来ます。
※写真は収穫のお手伝いに来てくれたMさんと私。
マキマキは1枚1000円以上する資材なので、10枚、100枚と
購入するとそれだけで結構なコストになります。
米袋はネギを移し替える手間こそかかりますが、くず米用の袋(使用済みの茶袋)は
米屋さんが安価(タダ〜1袋20円位)で譲ってくれるのでコストを掛けずに大量に用意できます。
そしてこれは土ネギ販売の時に気付いたのですが、米袋は案外大量のネギが入る上に
底部にマチが付いているから直立させやすいのです。
(ネギは横にして置くと上に伸びようと曲がってくるため、真っすぐ立てて保管するのが基本)
また、少し大目(袋がパンパンになる位の量)に袋にネギを詰める事で、
葉っぱが袋の中で張り合う事で支えになってネギが曲がらずに保管できます。
石井農園では200枚しかマキマキがないのですが、
米袋を活用することで一度に300〜400束分を収穫できる様になりました。
収穫した束の保管は雨にあたらない様に育苗ハウスに立てかけていきます。
そして悪天候の日には皮剥き〜箱詰め作業に専念し、ガンガン出荷しております。
米袋を活用した方法にはメリットがある半面、当然デメリットも存在します。
袋に移し替える手間以外に、素材が紙の為に湿っぽい環境で使用・保管していると
当然ながら破れます。(ネギを持ちあげた瞬間底がバリっと抜けます)
それと、気温の高い時期だと保管中にも葉が伸びてくるわけですが、その際
袋が光を遮光してしまうので新葉の色が薄くなってしまう・・・などがあります。
(大体、気温が15度以上になると葉っぱが良く伸びてきます)
なので、市場出荷の際は葉色などの品質を維持する為にも、
大量に収穫するときは今後の気温や天気予報、そして1日どの位掘りとったネギを
出荷調整出来るのかという作業量を把握しておく事も大事です。
※基本的には大量収穫〜保管しながら出荷〜 って方法が運用できるのは
気温がぐっと下がって雪も降りだしてくる今位からが実用可能な季節であります。
米袋を使い始めてから、どうすればもっときれいに長期に渡って保管できるか
(ネギの曲がりを起こさないか)日々研究してきました。
と言いますのも、今後本格的な雪が降りだす頃にはそれこそ畑のネギを
鬼の様に抜きまくって雪室状態のハウス満杯に保管して、それを冬の間に
少しずつ出荷することが出来ないかと目論んでおるのであります。
関東と違い、雪の降る北陸や東北では冬はネギの収穫が出来なくなります。
※吹雪によって地上部の葉が吹き飛ばされ、市場におけるネギの商品価値が無くなります。
そこで雪国の人々は冬季にネギを出荷すべく、
ハウス貯蔵、雪中保存(降雪前に収穫したネギを畑に束の状態で植え直して
寒冷紗などで被膜して雪から守る)など色んな方法を試されてきました。
なので私も、それらを参考にしながら自分なりの方法を模索したいと持っております。
それが今年挑戦する「米袋ハウス冬季貯蔵大作戦」であります。
ちなみに、冬季保管されたネギは甘くて、みずみずしくて、とても美味しいそうです。
また、冬の貯蔵についてはおってブログでご紹介致します。
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