2012年2月8日水曜日

【スマホ】中国に行くなら百度の地図アプリはマスト/グーグルマップ、中国撤退の危機 : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)

2012年2月1日、中国国家測量地理情報局による「インターネット地図サービス資質管理業務の更なる強化に関する通知」が発行した。認可を得ていないグーグルマップが中国から利用できなくなる可能性がある。


■お役所国家・中国とグーグルの戦い

お役所国家の中国では、ウェブサイトの運営、検索エンジンの運営、動画視聴サイトの運営、そしてネット地図サービスの運営などそれぞれ異なる認可が必要だ。

グーグルはウェブサイト運営のICP認証は取得しているものの、検索エンジンの運営資格は2010年1月の中国本土撤退後更新していない。Youtubeはもともと中国本土に進出していないので未取得。ネット地図サービスもいまだに認可を得ていない。

もしグーグルマップが中国から閉め出されるとなれば、アンドロイド携帯を使うユーザーなど数百万人に影響が出ると懸念されている。

2月1日、中国国家測量局は、グーグルが2011年11月にネット地図サービスの資格を申請したこと、現在審査中であることを明らか� �した(騰訊)。アクシデントがなければ、グーグルマップユーザーがある日、突然迷子になってしまうという惨事は避けられそうだ。

■ライバル・百度の地図アプリが結構いけてる

さて、グーグルマップが使えなくなると困る人がいると書いたが、中国では他社のオンライン地図サービスもがんばっている。グーグルのライバル、百度はPC用はもちろんスマートフォン用の百度手機地図をリリースしている。iPhone、アンドロイド、シンビアン、ウィンドウズモバイルと各種OSに対応しているのがすばらしい。

iPhone版をダウンロードして使ってみたが、おしゃれ度やさくさく感ではグーグルマップやiPhone標準マップアプリが上だと感じたが、シンプルで見やすい画面には好感を持った。

何より嬉しいのが「離線地図包」(オフライン地図パック)が用意されていること。北京、上海、広州など主要都市ごとに分割されている地図データをダウンロードすれば、ネットにつないでいなくても地図を閲覧することができるのだ。

海外パケホーダイを使うのはイヤだけど、iPhoneで地図を見たいという人にとっては結構幸せな機能ではないだろうか。ネットにつながなければ付近のレストランを調べるといった用途には使えないが、ガイドブックや地図帳よりはよっぽど気軽に地図を持ち歩ける。無料だから、中国に行くスマホユーザーは� �ウンロードしておいて損はないのではないか。

インターフェースは中国語だが、どうせ中国に行けば簡体字の地名を読まなければならないのだし。ちなみにオフライン地図パックのダウンロードは立ち上げ画面から、「更多」→「离线地图」を選び、後は必要な都市を選ぶだけ。パソコンで公式サイトからダウンロードして、iTunesで同期する方法も使える。ちょっと面倒だが、パソコンを使ったほうがダウンロード時間は短くて済みそうだ。

ちなみにこの機能、旅行者向けという訳ではない。中国の携帯にはパケット定額制がないためだ。「*MBまでは月額料金でコミコミ」というプランはあるが、それを超えたら従量制となる。なので自宅でオフライン地図パックをダウンロードしておけば、通信量の節約になるというわけだ� �百度以外でも捜狗地図などもオフライン地図機能を搭載している。中国の通信事情を考えれば、マストの機能なのかもしれない。

日本でもパケット定額制廃止が噂されているが、グーグルマップにもこの機能が搭載されてもいいのではないだろうか。

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